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〜とある学生の人生履歴〜
2025/07月
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穏やかな波の音だけが耳打つ。頬を横切る風は冷たく、徐々に体温を奪う。必死にオールを握る手もかじかんで思うように力が入らない。吐く息の白さが季節を感じさせる。海の色はまだ黒い。手を伸ばせばそのまま引きずり込まれそうなほど深々と色を重ねている。
ふと、出かけに急いで付けてきた腕時計を確認する。午前七時。そろそろだな。口に出さずともそう思うころ、僕はカメラを手にしていた。お父さんの持っている古い一眼レフのカメラだ。フラッシュの部分が壊れており、本来は機能するであろう発光の部分がカタカタとむなしく音をたてている。
そんな音たてるなよ。これがお前の最後の仕事だから。



・・・・

財布も持った。鞄も持った。一つ一つ目を追うように確認していく。几帳面なくせによく忘れ物をする。何故だとはよく言われたが、言われ慣れすぎて説得力が無い。僕の忘れ癖は治らない。
電車に乗るため、ホームで待っていると携帯が鳴っていた。画面には”伊藤”の文字。
「もしもし」
「やっとでたね」
どうやら、既に何回かコールしていたようだ。
「会社に行く途中だったんだ。気がつかないのも無理はない」
「気がつかなくないのも無理はないでしょ」
「ごもっとも。 で、何のようかな」
と、ここで聞いたはいいものの電車が来てしまった。伊藤は何かを言いかけていたが、僕はそれを遮る。
「ごめん、電車が来たからあとで」
電話を切って電車に乗り込む。と、同時につり革に手を伸ばし、もう片方もその手に添える。痴漢に間違われるのはごめんだ。それより、伊藤は何の用だったのだろう。朝から電話を掛けてくるのは珍しくはないが、それでも気になる。彼女は入院しているのだ。
仕事が早く終われば行ってみるか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

てな感じで色々考えてます
学生作文。 まぁ、いずれは包んでポイ的な作品ですが
思いついたのはガシガシ書いときます。
続きは設定の話。

主人公 :旅行雑誌編集社勤務のカメラマン。ぼちぼち仕事をしている。
伊藤  :入院している。視力が極端に低い。
お母さん:悲しい人
お父さん:ひどい。
柴崎  :俗にいう優秀者

住んでるとこ:日本とかいう国のどこか。西海岸沿い。
       電車は通ってるけど、いうほど都会じゃない感じ。

「明るいってどんな色なんでしょうね」
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押し迫る課題と奮闘する毎日です。
流石理系、文系な高校時代とは打って変わっての廃人っぷり。
そんなヘンテコ大学生の日記です。
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